2005年6月15日午前1時19分
                    心停止。

そうして、めいは逝ってしまいました。
9才と半年に10日ほど足りませんでした。
   どうして、この日でなければなかったの?
   来年でもよかったじゃない!
   12月の誕生日を迎えてからでもよかったじゃない!

   でも、めいがこの日を選んだようです。。。

   前日14日はいつものように森へ行き、
   ポーちゃんたちと遊び、
   ポーちゃんのママにおやつをたくさんもらって、
   小川で体を冷やしていました。
   大好きな比良の水をカプカプ飲んでいました。

   朝から食欲はなかったけれど
   昼にはおやつも食べることが出来て、
   何より「行く?」って聞いたら
   うれしそうに立ち上がりました。

   夜、10時20分過ぎ
   その日最後の排泄に出た時に座り込み発作を起こしました。
   めめが座り込んだ場所は
   大好きなももちゃんママの家の裏でした。

   忙しいももちゃんママが
   その日はもう帰宅していて、
   お風呂も終わって、テレビを見ていた。

   めめは知っていたのね。
   普段はなかなかお会いできないのに
   この2,3日はナデナデしてもらえたよね。

   ももちゃんママが一緒に病院へ付いてきてくれて
   一緒に最後を看取って下さいました。

   ももちゃんママに連れていてもらった病院は
   めいが3才頃までかかっていた動物病院の系列。
   最初と最後をこの病院でお世話になったね。

   おとうさんの仕事が一段落していたことも
   知っていたのね。
   この日なら おとうさんがお仕事を休めるって。
   おとうさんが斎場まで付いて行って
   天に昇る煙を見送ってくれたね。
   斎場はめいの生まれた町のすぐ近くだったって。
   めめは知っていたの?

   だから、めめは14日の夜から15日を選んだの?

   今年の雪の季節もいっぱい遊んだね。
   3月に入って、急に衰えを感じていました。
   それでも、お出掛けに連れ出したわたしが
   めめを生き急がせたの?
   そんな事を考えていたら
   疲れてご飯をベッドまで運んで食べさせた事を思い出しました。
   何回か、寝たまま、伏せたまま、ご飯を食べさせたよね。
   そんな次の日でも
   「行く?」って聞くと立ち上がって、リードを付けさせたよね。
   めめはお出掛けが好きだったんだね。

   レトリバーは体が辛くても飼い主を喜ばせようとする、って。
   でも、めいもうれしかったんだよね。
   めめの笑っている顔、大好きだよ。

   お友達からいただいたカードに書いてあったよ。
   「あなたの笑顔はパパとママの宝物」って。
   しつけ教室でも仲間から
   「うれしそうな顔をしているね。」と
   言ってもらった事もあったよね。
   「こんなにうれしそうな顔をしていると誘った甲斐がある。」って
   言ってくれた友達もいたよ。

   春からおかあさんは考えていたんだよ。
   めいが歩けなくなったら、どうしようって。
   車で行ける所はどこでも連れて行って
   抱っこできる所は抱っこしようって。
   マキノだってディキャンプ料金を払えば上まで車で行ける。
   地荒れ谷だって、おーくらだって、車で行ける。
   そこで少しだけ抱っこして
   山の空気を浴びたらいいと思っていた。
   後ろ足が弱ってきているから
   補助ベルトを買わなきゃ、とか
   冷たいシートもいるかな、とか。
   めめの介護は覚悟していたんだよ。

   それなのに一人で先に逝っちゃうなんて・・・

   お友達の家にめいみやを預けて美容院へ行った時だって
   みやは蹄を囓っていて、わたしが居なくなったことに
   気づかなかったのに
   めめは寂しそうに外を見ていたじゃない。
   情けない顔をしていたじゃない。
   そんな、あかんたれのめめが一人で逝っちゃうの?

   あの日じゃなきゃ、いけなかったの?
   もう少し先でもよかったじゃない。